旅とうどんの物語を語ろう。

うどんと俺は切っても切れない仲だ。そう、あれは俺が仕事をポシャリ、挙句の果てに学校を辞めた年の夏、俺は当てもなく、旅に出たんだ。
「やさグレる」とはこの事をいうと言わんばかりに俺は、世の中を拗ね、妬み、イジケ、自分の不甲斐なさを嘆いていた。
当然カネのない俺は、数万円足らずを握りしめ、軽自動車へ乗り込み、とりあえず南へ。そして南下る、長い、長い国道沿いをひたすら走り続けた。
車は名古屋、大阪、琵琶湖を通って、京都、鳴門海峡を渡り、四国へ。俺は「やさグレて」いたので、カネも事などあまり考えなかったし、万が一金がなくなったら、そこで…という気持ちもなかったとも言えない。
しかし、現実はメチャクチャ腹が減る。それ、空腹ってやつ。そこは四国、香川県。香川と言えば、讃岐うどん。俺は3食、ぶっかけうどんを食い続けた。そしていつしか、うどんに飽き、ほかの物も食べたいと思うようになり、地元へ戻る決心をした。またやり直す気になれたのだ。(ホントかよ!!)
大げさに言えば、俺はうどんに命を救われたのだ。(大げさだよ!!)


旅の目的は +1 !

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伊香保温泉からの~水沢うどん
旅と言えば温泉。全国様々な温泉地があるが、俺は伊香保温泉をおすすめする。出張で年に5回は必ず訪れるこの温泉街と車で7~8分くらい下った所にある水沢観音周辺のうどん屋さん群が俺の鉄板コースなのだ。水沢うどんは現在、日本三大うどん(俺の命を救った讃岐うどん、秋田稲庭うどん、そして水沢うどん)の一つとされ、400年以上の歴史がある。400年あまり前、水沢地内にある水澤寺(水澤観音)の参詣客向けに上州産の
水沢うどんのうまい店
水沢うどんは、400年あまり前より、水沢地内にある水澤寺(水澤観音)付近で提供される手打ちうどんであることは前述した。特徴は、やや太めでコシがあり、透き通る感じの白い麺である。水沢うどんは、足で踏み、手でこねても、粉を殺さず、粘着力を出すように努め、茹で方も透明感が出たら揚げて水に入れてよくさらす。今でもなお、この古くからの製法を守っている。一般に冷たいざるうどんで提供され、つけ汁は店ごとに工夫さ